2007年1月号からも引き続いて本会が担当して、ほ乳類、トンボ、蝶など「岩木山の生き物」シリーズで表紙を飾ることになりました。1〜5月号は事務局長の三浦が担当して岩木山のほ乳類の写真を「カモシカ、トウホクノウサギ、クマ、ホンドオコジョ、ホンドリス」の写真・文章が掲載される予定です。
10月
キアゲハ(黄揚羽)・チョウ目アゲハチョウ科の蝶で前翅長は36〜70mm。食草はセリ科のセンキュウやシシウドなど。
七月中旬、赤倉登山道の明るい高原状の稜線に出た。夏緑は深く、空にはところどころに入道雲の頂が見えている。三十三番石仏に合掌して大鳴沢源頭に入る。そこにはまだ残雪があり、それが暑い南風を受けて水蒸気となり雲を生み出している。雲は大きな竜となって沢を北へと下り、さらに、上昇気流によって吹き上げられて、東に分散し霧となる。
一瞬の晴れ間だ。目の前のミヤマハンノキの若葉に止まってオスのキアゲハが暖をとっていた。オスは開けた山頂部で占有行動をとるそうだ。後肢の微妙な色彩は何とも美しい。
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おまけ
・10月の表紙画像の元データ 1枚目