登山道情報 2005/08/06
氈A 岩木山岳登山道(スカイライン・リフト利用者も含む)・百沢登山道
8月4日に、岩木町、日赤岩木山パトロール隊、山麓弥生地区住民、弘前勤労者山岳会、岩木山を考える会合同で登山道整備のための合同現況調査をしました。
その結果登山者・登山客のみなさんに次項について緊急にお願いすることになりました。
今後、業者等が標識等の設置をいたしますが、それまでの間、是非次項の指示を厳守して行動されることをお願いいたします。1、鳳鳴小屋からの登りの岩稜地帯(一の御坂=イチノミサカ)(写真参照)は「落石発生の常習地」です。3年前の死亡事故を含めて、すでに数名の方が落石事故で死亡しております。
そこでここの登り・降りの時は次のことを忠実に守っていただかねばなりません。
- 「右側登り」「右側降り」に徹すること。
- 道幅が広くなっていても決してジグザグに登り・降りはしないこと。
- あくまでも一列をまもり、出来るだけ追い越しはしないこと。
- この場所では立ち止まったり、座ったり、休んだりはしないこと。
- 決して石や岩を転がしたり、落としたりしないこと。
- 途中「浮き石」(ぐらぐらと動く石や岩)に合ったら、後ろの人に教えて落とさないように注意すること。
- この「浮き石」をやむを得ず落としてしまったら、下に向かって大きい声で「落石=ラクセキ」と叫ぶこと。
- 「落石=ラクセキ」という声を聞いたら、落ちて転がって来る石をしっかりと目でとらえて、その動きにあわせて身をかわしながら、出来るだけ背をかがめて大きな岩にぴったりとくっつくように前向きで隠れること。
以上のお願いはただ何となくしている注意事項ではありません。落石から身をまもるためにはどうするかを科学的に考えてのことです。
初冬11月の「一の御坂」、向かって中央から右に見える雪が付いていない部分。ここの右側を登り、下りはここの左側を降ります。
2、岩稜地帯(一の御坂)上部の竜が馬場から山頂までの道を「二の御坂=ニノミサカ」といいます。ここでも原則的には「右側登り」・「右側降り」に徹して下さい。
ペンキ書きの矢印表記がところどころ「右」「左」と混乱していますが、近々に訂正しますので、それまでは「右側登り」「右側降り」という原則遵守をお願いいたします。
間もなく山頂というあたり(写真参照)で道は上下二本に分かれて、赤沢の源頭部を横切ります。この赤沢の源頭部は危険な場所です。滑落してけがをした人が過去にいました。
危険なところは速やかに移動することが大切です。ここで登りと下りの人がぶつかって「渋滞」していては、滑落の危険が増すばかりです。
登りは右側の上の道を、降りる時も右側で、下の道をとおって下さい。山頂部に取りついてからも「右側登り」に徹しますと、標高1625m地点にたどり着きます。
写真の中で人が立っているあたりを右に曲がって登る。下りは逆に直進する道を降りることになります。II、 赤倉登山道
大鳴沢源頭部からの雪渓は大分消えました。注意をすれば夏道の踏み跡をたどることが可能です。III、 弥生登山道
全般的に登りやすい状態にあります。弥生地区住民の方々が7月17日に登山道の整備をして下さいました。頂上に近い耳成岩下部の崩落箇所は、その時に鉄杭とナイロンロープで補強され、登下山の安全が確保されています。
頂上直下の耳成岩に続いている「踏み跡」には侵入しないで下さい。登山道は第1種特別地域を通っております。道からはみ出すことも許されない場所です。IV、 長平登山道
登山道が西法寺森中腹部を横切っている箇所の雪渓はほぼ消えました。ただし、追子森からの分岐点から上部の登山道は根曲がり竹に覆われています。竹を両手でかきわけて、足元の踏み跡をたどるようにして行動して下さい。