岩木山を考える会 2012年度総会報告

工藤 龍雄 記

 今年度の総会が弘前市民参画センターで開かれました。4月7日午後1時30分から3時30分まで、参加されたみなさんがとても岩木山を愛していることがよくわかった1日でした。
 先ず司会者に指名された工藤が開会を宣言し、会長のあいさつがありました。ホタルの光から話はじめ、最後には自然を大切にすることがいかに大事かということを、色々と例を挙げて話され、参加された皆さんも会長の見識に納得された様子でした。
次に土岐さんを議長に選出し、2011年度の活動報告と会計報告があり、全員の拍手で承認されました。また、2012年度の活動方針案と予算案も事務局の方針通り承認されました。
最後に質疑応答、意見交換があり、岩木山をめぐるいろいろな話がありました。スカイライン駐車場そばに1本だけあるアオモリトドマツの保護をどうするか、残雪期のスノーモービルの乗り入れをどう考えたらいいのか、登山道や山小屋は今のままでいいのかなどなど。
我々会員一人ひとりが真剣に考えていかないと、と思うのですが、皆さんはどうお思いでしょうか。
                                          
 総会終了後、幹事会が開かれ、会報57号発行に内容に関して事務局から方針が提案され、幹事全員で承認されたことも申し添えます。


2012年活動方針

2012年度は次の4つの活動を中心とする。

1.いろいろな団体と協力し、岩木山の自然保護を通して自然を守る運動を進める。
(1)弥生スキー場跡地問題
弥生ネットの方針に従い、出来る限り現在の植生に手を加えることなく、観察道路を作り調査をし、その結果の記録を残す。
@弘前大学やその他の研究機関、研究者と連携する。
A調査会を年2度行う(弥生ネットと共催)。 6月17日(日)、11月25日(日)
B弥生市民懇談会を通し、弥生跡地を市民と共に考える。
C出来る限り多く、生息する生物名を記録する。

(2)岩木山環境保全協議会での活動
@岩木山のゴミ撤去
A登山道の整備(刈り払い8月〜9月サイギサイギの前) 岩木山観光協会、山岳会とも協力
B岩木山ガイドの強化
C不法なスノーモービルの規制

(3)ミズバショウ沼周辺の整備
@ススキの刈り払い 他

(4)風力発電問題
@野鳥の会、弘前大学との協力

(5)県自然保護課や津軽森林管理署への要請・協力
@アオモリトドマツ調査
Aコマクサ調査
B長平湿原調査 調査日 7月8日(日)
C堰堤問題 他

2.岩木山講座を2ヶ月に1回程度開催をめざし、会員と市民との交流を図る。
  岩木山講座@ 岩木山神社と桜林 5月6日(日)
  岩木山講座A 弥生スキー場跡地観察会 6月17日(日)
下見 4月4日(水) 毎木調査 11月25日(日)
  岩木山講座B 岩木山山頂付近の観察会 7月29日(日)
  岩木山講座C ゴマシジミとミドリシジミの観察会 8月26日(日)
(於、嶽ミズバショウ沼、散歩館) 
  岩木山講座D 二子沼の紅葉とキノコ汁 10月28日(日)
  岩木山講座E 「岩木山周辺の板碑」佐藤仁先生 12月9日(日)
  岩木山講座F 「岩木山の成り立ち」松山力先生(予定) 3月24日(日)

3.東北自然保護の集いを地元自然保護団体や諸団体の協力を得て成功させる。
  11月3〜4日(土・日) 鶴田町廻堰 津軽富士見荘を予定

4.会の活動を活発化させるために、次の事に力を注ぐ
(1)幹事会は毎月第一火曜日に定例で開催する。
(2)会報は年3回発行をめざす。
(3)第20回写真展を成功させる。 (2013年2月8日(金)〜10日(日))