このホームページの運営をお手伝いしています葛西拓美です。99年の4月から実家に戻り、祖父母の面倒を見ながら、父母の農作業をみておりましたが、今年から本腰を入れて就農することを決意しました。
我が家の圃場は、鰺ヶ沢スキー場に登る途中の鰺ヶ沢町大字建石字大平という鳴沢川沿いに位置しています。付近の自然や川を深く探索したことは正直いってありませんが、圃場の付近の鳴沢川流域では、数年前より「砂防ダム」の建設が冬期間も進められています。数年前の学生時代には気づきませんでしたが、「この砂防ダムの工事もスキー場拡張計画の布石だったのではないか」と、つくづく思い、経済的に当時の我が家が用地買収にすんなりと乗らざるをえない状況(大学進学)を生み出した自分にもどかしさを感じる今日この頃です。しかし、実際に進学したからこそ、現在、こうして、「岩木山を考える会」のお手伝いをするきっかけとなったことも事実であり、今後いっそう運動に力をいれていきたいと考えています。地元の方々に話を聞いてみると、「拡張予定地の森林は鳴沢川の涵養に大いに役立っている」、「現在でも度々土砂災害のおこる川である」、「漁業関係者の間では、海産物のモズクの生態への悪影響が大きく懸念されている」などなど、様々な意見が、次から次と飛び出してきます。
各方面から様々な問題点が指摘されていますが、私は特に、これまでの経緯における「事前の情報公開のあり方」、「環境アセスのずさんさ」、「行政手続きのいいかげんさ、強引さ」には、ものすごい憤りを感じています。この点だけでも、今回の拡張計画について、知事は認可を取り消すべきだと思います。
今後も、3月18日に予定されているシンポジウムなどを通じて、岩木山をとりまく農業、環境、地域振興のあり方などを、みなさんと一緒に考え、行動し続けていきたいと思います。西津軽郡森田村 葛西拓美